潜在看護師の復職先について

潜在看護師の復職サポートは日本の看護師不足の解消のためには欠かせません。潜在看護師が復職後にできるだけ早く看護師として自信をもって看護の仕事をできるようにするためにはどうしたらよいのでしょうか?

ブランクを解消するためには地道な努力を重ねることが大切です。セミナーを受けて知識としては理解していたとしても、やはり知っているのとできるのは違うことがたくさんあります。まずは知識の面でできる部分からクリアしていき、仕事をしながら徐々に知識と体験をすりあわせていくことが必要です。

復職する先が潜在看護師、看護師の復職に理解のある職場であれば、段階をふみながら復職した看護師の様子を見極めて仕事を割り振ってくれるはずです。できない、と断るのではなく、仕事に前向きに取り組み技術を取り戻す意志があることを周囲に知らせることが大切です。

復職していきなり現役時代のように仕事をこなそうというのは無理な話です。看護師という仕事は技術や知識が必要なのはもちろん、かんや仕事のリズム、そして周囲のスタッフとのチームワークが必要な仕事なので慣れるまでにある程度時間が必要なのは仕方のないことと言えます。こうした理由から、長いブランクからの復職先にいきなり急性期病棟のようなシビアな最前線を選ぶことはあまりおすすめできません。

比較的日々の業務の変化が少ない職場でまずはゆっくりとかんを取り戻していくのもよいのではないでしょうか。介護福祉施設や小さなクリニックなども潜在看護師の復職先として人気です。

復職してからの仕事をスムーズにするためにも、就職活動中から勉強をすすめておきましょう。セミナーに参加するのもよいですし、潜在看護師の復職を支援するテキストなどを読むのもよいかもしれません。看護系の学校に在籍していた頃に使っていた教科書を読み直すのもおすすめです。

看護師の仕事は常に勉強と技術の研鑽が必要な仕事です。日々の業務の中からも学べることはたくさんあります。仕事に対して誠実かつ真剣に取り組むことが大切です。復職し、また看護師として働き始めれば、やりがいを持って充実した人生を送っていた喜びを思い出せるのではないでしょうか。

今は潜在看護師であるとはいえ、以前は現役看護師として医療現場で働いていた経験があるのです。そのスキルをそのまま眠らせてしまうのではなく、ぜひもう一度活かす方法を考えてみてはいかがですか?持っている資格を活かし、働くことがあなた自身のキャリアを再び輝かせるのです。